サビ水・濁り水が出る!ストレーナー清掃と配管洗浄の実践マニュアル

サビ水・濁り水が出るときは、まず給水を止めてブレーカーを落とし、屋外の排水可能な場所を確保したうえで原因の切り分けに入る。給水栓に透明バケツを置き、立ち上がり直後だけ濁るか、長時間続くか、金属臭や赤茶の沈殿があるかを観察すると、堆積サビの巻き上がりなのか、鉄バクテリアや細粒砂の混入なのかが見えてくる。ストレーナー清掃は浅井戸・深井戸いずれも基本は同じで、吸込側の逆止弁を閉じ、ポンプ直近のストレーナーハウジングを外し、金網やスクリーンのスライムと鉄錆をブラシで落とし、中性洗剤で洗浄してから流水で十分にすすぐ。赤錆の固着にはクエン酸などの弱酸で短時間だけ浸け置きし、金属面を痛めないよう中和・水洗を徹底する。パッキンやOリングが硬化していれば交換し、座面の傷や歪みは漏気の原因になるため軽く面取りしてから再装着、ねじ部はシールテープと液状シールを併用して確実に密封する。井戸内フート弁にストレーナーが付くタイプは、落下防止に注意して吊り上げ、砂噛みや逆止不良があれば分解清掃か交換を選ぶ。配管洗浄は吐出側と吸込側の二方向で行うと効果が高い。吐出側は屋外蛇口やドレンにホースをつなぎ、最初は弱めに流して堆積物を剥がし、次に全開で一気に排出する。給湯機器や浄水器カートリッジは汚損を防ぐためバイパスに切り替え、室内側は一か所ずつ開閉して各枝管に溜まった濁りを出し切る。吸込側は透明の仮設ホースで短く太く直結し、清水バケツ循環でフラッシングすると、井戸側の砂・スライムとポンプ側の異物を分離して評価できる。圧力タンクがある場合は一度完全に減圧・排水して底部の沈殿を吐き出し、再加圧前にエア圧を既定値に整えると再濁りを防げる。再組立後は呼び水を満水まで確実に入れ、吐出を少し開いたまま始動してエア抜きを行い、圧力が安定し濁りが透明になるまで屋外で排水を続ける。透明容器の底に赤茶の沈殿が薄く残る程度まで改善したら屋内配管に切り替え、最終的にすべての蛇口で澄明を確認する。改善が一時的で再発する場合は、吸込ストレーナーの目が粗すぎる、吸上げ口が井戸底に近く渦で砂を巻き込む、配管内の死水域でスライムが成長している、といった構造要因を見直す。吸込口は井戸底から30〜50センチ上に保ち、配管は可能な限り短く太く緩やかな上り勾配とし、不要な高所ループを排除する。鉄バクテリア疑いの黒茶色スライムや臭気が強い場合は、取扱説明に従ったショック消毒(適正濃度・十分な接触時間・完全すすぎ)を併用し、金属腐食や機器への影響を避けるため機器側は養生・バイパスで保護する。作業後は継手の滲みとエア吸いの有無、起動電流・吐出圧・流量を記録し、数日間は朝一の水を透明容器で確認して傾向を追う。これらを順序よく実施すれば、サビ水・濁り水の多くは現場で収束し、再発も配管条件の是正と定期的なストレーナー清掃で抑え込める。なお緊急対応や地域相場を素早く把握したい場合は「井戸ポンプ修理 豊中市」で近隣の対応拠点や夜間出動の可否、到着時間の目安を確認し、濁りの写真や発生状況のメモを共有してから依頼すると復旧までが速い。